今回紹介する本
即答力
松浦弥太郎
キーセンテンス
「成功の反対は失敗ではなく、何もしないこと」
この本はこんな人におすすめ
・仕事で成果を出すことができない日々。何かをしなければ何も変わらないことは分かっている。でも、行動に移せない。
・行動力を上げるために、本やyoutubeでビジネス本を見てヤル気が出たけど、次の日には忘れてしまう。
この本の効用
「すぐやる」「行動力」の本質が分かり、本当の意味で行動力を身につけることができる。
なぜ成功の反対は失敗ではなく、何もしないことなのか
人間皆、何をするにも上手くやりたい、失敗したくない、と思いますよね。
この「失敗したくない」がやっかい。
かくいう私も失敗を警戒して、結局は何もできない。
ずっとずっと、成功と失敗の２軸しか見えていなかったです。
しかし、この本を読んで成功と失敗という２軸は、ほんの１面でしかないことを知りました。
成功の反対は、何もしないこと。
行動に移した先には学びがある。
上手くいったら上手くいったなりの学びがあります。
そして、上手くいかなくても、そこには上手くいかなかったことでの学びがあります。
これが真実だと思いました。
結局は、何事にも絶対に第一歩があるはずで、
何かを成し遂げることができるかどうかは、第一歩の数で決まってきます。
やるか、やらないか。これだけ。
そのためには、行動する、または、チャンスが来た時に反応できるように自分の心身を整えておくことが重要です。
この世の中で天才以外の人は、どんぐりの背比べの状態。
ある程度のレベルまで行くと、チャンスを掴めるかどうかは、本書のタイトルである「即答力」があるかどうかの差になってきます。
そのための思考法が「即答力」というワードで語られています。
そんな根性論だけでいいの？？
大丈夫です。この本は根性論ではありません。
仕事で生かせる具体的なテクニックもたくさん載っています。
でも、この本の本質はテクニックではありません。
テクニックなら、世にたくさんのビジネス本があります。
この本はビジネス本を読む前の準備運動として是非読んでいただきたいです。
著者である松浦弥太郎さんの本は多数出版されていますが、自分という道具を社会という歯車にかみ合うようにメンテナンスする、つまり、自分をニーズに近づける作法を大切にしており、相手への感謝や誠実さ、ていねいな暮らしを信条とされています。
そんな著者が、この本においても、静かに、おだやかに、でも力強く読者の背中を押してくれます。
分かりやすい文章であっという間に、すんなり読める。
そして気が付くと「感謝」「誠実」「丁寧」といった著者の信条に影響され背筋が伸びます。
背筋が伸びた状態で他のビジネス本を読むと、驚くほど内容が入ってきますよ。
また、読んだ内容をアウトプット力が各段に上がっていることに自分でも驚きます。
以上。
「ビジネス本を読んでもヤル気が続かない。そんなときは松浦弥太郎さんの「即答力」を読んで準備運動してから」でした。
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